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「兄や姉の方がIQ高い傾向」 ノルウェーの研究所

 元論文こちら、Science 2007年6月22日号。
Explaining the Relation Between Birth Order and Intelligence
未読なので朝日新聞の情報だけで感想を。
調査したのはノルウェーの研究所。
 

同チームは、ノルウェーの男子が18~19歳で受ける徴兵検査での知能テストを利用。この結果、第1子のIQは平均で103.2、第2子は101.2、第3子は100.0だった。一方、第2子でも幼少期に兄や姉を亡くしている子は102.9に、第3子でも上の2人を亡くしている子は102.6に上昇していた。 これらの結果から、IQの差は、実際に誕生した順という生物学的要因より、誕生順によって育てられ方が変わるという社会的要因が影響していると分析。米国の専門家は「年長の子どもは、弟や妹の家庭教師役を務めることが多いためだろう」と指摘している。


 IQの比較についてはWikipediaより
 

IQの数字は、あくまで知能の発達の早さを意味するものであり、異年齢の他人との数字の単純な比較によって直ちに天才的であるとか成人より高知能であるとかを断定することはできない。たとえば5歳の児童が、10歳の平均的な児童と同じ知能を示せば、IQは200になる。だから、IQ100の11歳児とIQ200の5歳児を比べれば、平均的な児童であるIQ100の11歳児の方が、突出して数字が良いIQ200の5歳児より知能は高いことになる。絶対値ではなく、月齢との相対値であることに留意しなければならない。


 ということで今回のScienceの論文に関しては「同月齢の場合、第1子の方が知能の発達が早い」ということでいいんですよね?
 研究自体は面白い、というよりすごい。20年以上にわたって24万人からデータを集めるというのは凄い労力だと思います。しかし、第一感、変な考察(社会的要因…という点については賛同、「家庭教師」というのは変)だと思います。と言うのも第1子が「家庭教師役を務める」のならば、教えてもらう第2、第3子は、教えてもらわない第1子より発達は早そうな気がします。実際には親が教えると思うのでその辺の差だったりして。
 後もう一点、勿論「家庭教師役を務める」も要素の一つかもしれけれど、それだけでは幼少期に兄や姉を亡くしているいる末っ子のIQが上がる理由を説明することはできません。また、この説が正ければ、一人っ子は教える相手がいないので弟・妹がいる第1子に比べ、当然IQが低くなります。あと幼少期に弟や妹を亡くした第1子のIQも弟・妹がいる第1子に比べIQが低くなるはず。

そうなの?
 記事だけでは肯定も否定もできないのですが、単に、親がどのくらい手をかけるか、だけの違いでは?子供はいないので想像でしかないのですが、第1子の方が手をかけるでしょう。そういう意味では「誕生順によって…」というのは合っているのかもしれない。
 いずれにせよノルウェーの子育て事情がよくわからないのでなんとも言えないのですが。
 しつこいけれど、標本についても。例数や分散などが不明なのでなんとも言えないのですが、この標本の平均は100より有意に高かったりするのでしょうか。少なくとも「103.2が101.2より高い」と言い切る位なので例数は十分あり(全部で24万人だし)、分散も小さいのでしょう。統計学はよく分かっていないのですが、この標本でいいのかと。
 読んでもいないくせに批評するのも問題ありですが、こんなんでいいのでしょうか。まあ現実的には2~3の差では特に影響がないと思います。

 ちなみに僕は第1子で弟/妹はいますが、あまりあてはまっていない気がします。特に教えもしなかったし。まあそもそもIQというものをイマイチ理解できていないのですが。
  1. 2007/06/26(火) 20:26:34|
  2. 論文
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