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アメリカのポスドク事情を聞いた

 SfNの話題が続きます。SfN帰りの人からアメリカに留学している人達の話を少しだけ聞いた。といっても一言二言だけだけど。どうやらsuccessfulな人と、そうではない人で完全に二分されているらしい。
 最近の言葉で言うと勝ち組負け組(*1)がハッキリしているということかな。あまりsuccessfulではない人がどう大変なのかについては聞いていない。まあある程度は想像はできるけど…。

 別に留学している人だけが大変なのではなく、nativeの人も大変な様子。ちょっと古いけど、Nature Neuroscienceに載っていた。


Supply-side academics (Nat Neurosci. 2007 Nov;10(11):1337.)

The number of biology PhDs has increased without a corresponding change in tenure-track positions. This oversupply has led to an intense competition for jobs and funding that may be damaging the culture of science.


 中途半端にしか読んでいないけれど…

・FASEBの調査: the United States is producing PhD biologists at a greater rate than academic research can absorb them.

・テニュアに就いているPhD biologists:46% (1981)→less than 30%.

・2004年にはポスドクの57%がテニュアトラックに応募(AAASの調査)。実際に就けるのはこの半分程度。

・共同研究などが減っている(unpublished dataを出すのを嫌がる)~such competitive behavior is a natural-and perhaps rational-

・解決法…入口を減らすか出口を増やす(まあ当たり前か)。

 巷でよく言われているのは「博士が多すぎる」ということで、入口を減らす方向。ただ、これでは研究者の絶対数も減りかねない(というか減るでしょう)のでscienceのレベルも下がってしまう恐れがあるのではないかと思う。土台がしっかりしていないと高くはならないピラミッドのように(*2)。では出口は増やせるのか…?博士まで行ったのだから、というような考え方を捨てれば(≒選ばなければ)働く場所はいくらでもあるのかもしれない。
 まあ「博士が多すぎる」と仰る方々は博士の質の低下を嘆いている方もいらっしゃるのかもしれない。これは耳が痛い(>_<)。
 企業就職を考える場合、日本企業は「新卒」を有難がる傾向にあるので迷える期間が短いのかもしれない。中途が増えているという話は聞くけれど、アメリカほどではないでしょう。色々社会の事情が違うのに、何でもかんでもアメリカ型を目指すのはまずいですね。
 じゃあどうすればいいんだろう?日本のお家芸と言えば年功序列と終身雇用。年功序列はだめだろうけど終身雇用は…?高学歴低ポスト(*3)でも生活が保障されていて研究ができるのであれば…という気もします。まあ深く考えた上での発言ではないのですが…。


(*1)
正直この言葉は嫌い。

(*2)
勿論院生がより密度の濃い指導を受けられるので一人一人のレベルは高くなる、という可能性もありますね。

(*3)
薬学の同期(修士卒で就職、結果的に同じ会社に勤めることに…)が言っていた、高学歴低ポストの人もいる、と…orz
  1. 2007/11/13(火) 23:17:24|
  2. 博士・ポスドク問題
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