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Scienceでretraction

元の論文がこれ。

Cdx2 gene expression and trophectoderm lineage specification in mouse embryos.
Deb K, Sivaguru M, Yong HY, Roberts RM.
Science. 2006 Feb 17;311(5763):992-6.
2006年2月17日号です。

 2006年10月27日号にコメントが発表され、University of Missouri Columbiaの調査が行われているとのことが書いてあります。

We are therefore informing readers that the results reported therein may not be reliable.


とのこと。

そして2006年12月1日号にも。
Developmental biology. Fraud investigation clouds paper on early cell fate.
冒頭の一部分から

A surprising report in a contentious area of developmental biology has sparked a scientific misconduct investigation at the University of Missouri, Columbia.


 ということで、スゴい論文だったがどうもおかしいらしいということでしょうか。発覚した経緯が良く分かりません。あと12月の時点ではもうretractionされることがほぼ確実の様に書いてありますが、その後の調査に時間がかかったのでしょうか、発表まで半年かかっています。
 その調査をした後の結果がScience 2007年7月27日号、つまり今日です。

We wish to retract our Report "CDX2 gene expression and trophectoderm lineage specification in mouse embryos" (1).Allegations of research misconduct were received by the University of Missouri-Columbia (MU) Provost, and an investigation found that the first author (K.D.) engaged in research misconduct by intentionally falsifying and fabricating digital images in the preparation of Figs. 4I; 4N; 4S; 2G; 3, J to L; S2, V to X; and S6, I to K accompanying the Science article.






 普段あまり注意しなかったのですが、PubMedで"Science [Jo]"と"retraction"と入れるだけで結構出てきます。これもあちらこちらで色々議論されていますが、抑止的な対策というものはできるかもしれませんが決定的な対策というものはできないでしょう。誰かがPeer Reviewのシステムは最善とか言っていましたが、実際に査読する側になって仮にそういう論文に当たっても分からないと思います(個人的な、少ない査読経験に基づいているので慣れればわかるのかもしれませんが)。また、「最善」というのは「他のシステムよりはマシ」程度なのかもしれません。
 今回のことに関しては、分野が違うので振り回されずに済んだというのは感じますが、振り回されてしまった人はいるわけです(2007年7月27日現在引用31回)。勿論論文(だったもの)の存在そのものが問題ですが、ミスリードしてしまうという二次的災害を引き起こしてしまうというのも問題です。「Science」という影響の大きい雑誌であることが拍車をかけてしまったと思うのですが、雑誌の責任というものは存在するのでしょうか。「雑誌の責任は問われるべき」と考えている人もいるのかもしれませんが、個人的には雑誌自体には無いと思います。

  1. 2007/07/27(金) 13:36:34|
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