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異常型プリオンタンパク抑制物質の発見

 中日新聞より
 元論文はこちら。
Hot spots in prion protein for pathogenic conversion
Kuwata K et al. Proc. Natl. Acad. Sci. (Published online before print July 6, 2007)

 ぱっと見ただけですが…。
 記事には書いていないが32万個の化合物からスクリーニングした(HTS?)。そのなかからGN8という化合物を見出した。
 異常型プリオン蛋白を発現する培養神経細胞にGN8を適用すると異常型プリオン蛋白の発現量が低下すること、異常型プリオン蛋白を発現するマウスにGN8を投与するとsaline投与群に比べ生存期間が延びる、ということが主な発見。あとNMRでアミノ酸残基の距離を測定している(のかな?)。異常型プリオンタンパクは正常型と異なるコンフォメーションをとるが、GN8はそれを正常型の様に戻す。
 プリオン仮説について

プリオンが体内へ取り込まれると、哺乳動物の脳・脊髄を中心に分布する蛋白質の一種であるαヘリックスに富んだ正常プリオン蛋白の立体構造がβシートに富んだ異常プリオン蛋白の立体構造に変換されてしまうと考えられている。つまり、遺伝子でコードされた蛋白質のアミノ酸配列が変化するのではなく、同じアミノ酸配列を保ちながらペプチド鎖の折りたたみ構造が変換されてしまうのである。


ということでそのコンフォメーションが重要らしい、だからこそ今回の化合物の発見が重要なのかもしれない。

 なお狂牛病が一時期話題になっていたが(吉牛狂想曲など)、ヒトでは変異型クロイツフェルト・ヤコブ病が一つの例になるのだろう。また、英国で狂牛病が流行っていたころに滞在していた人は感染している可能性が無いわけでは無いので献血ができない。

1980年から1996年の間に英国に1日以上滞在された方からの献血見合わせ措置に関するQ&A(厚生労働省)

Q1  なぜ、今回の献血制限を実施するのですか。
A.  今回の献血制限は、我が国で第1例となる変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(※1)(vCJD)患者が1990年に24日程度の英国滞在歴を有し、英国での感染が有力とされたことから、輸血によるvCJDの感染を防ぐために、予防的措置として実施するものです。
 個々の英国滞在者の感染のリスクは低いと考えられていますが、 (1) vCJDが輸血により感染する可能性があること
(2) 輸血用の血液にvCJDの病原体(異常プリオン蛋白)が含まれているかどうかを検査する方法は、現在のところ存在しないこと
(3) vCJDの感染に要する滞在期間が不明なこと
から、予防的な観点に立った暫定的な措置として、相対的にリスクのある(※2)と考えられる1980年から1996年の間に1日以上の英国滞在歴を有する方からの献血を、しばらくの間、御遠慮いただくこととしました。

Q2  過去に英国に滞在したことがある人は、全員献血できないのですか。
A.  過去に英国滞在歴のある方のうち、献血を御遠慮いただくのは次の方々となっており、1日以上滞在歴のある方全員が献血制限の措置の対象になる訳ではありません。2005年1月以降に英国に滞在された方については、献血制限はありません。

(過去に英国滞在歴のある方のうち、献血を御遠慮いただく方)
(1)  1980年から1996年の間に、1日以上滞在した方
(2)  1997年から2004年の間に、6ヶ月以上滞在した方


 僕はQ2の(1)に該当する。昔は街で献血の呼びかけをされると何とも言えない気持になっていた。
 最近はもう慣れてしまった。

  1. 2007/07/10(火) 21:47:34|
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