昨日の続きというか孤発性
アルツハイマー病について。少し前の論文だけど、
「孤発性アルツハイマー病の原因解明に大きく前進」元論文
Metabolic regulation of brain Abeta by neprilysin.Iwata N et al. Science. 2001 May 25;292(5521):1550-2.
理研の西道先生のグループ。なお西道隆臣先生は"Saido TC"と表記されている。Tは隆臣のTだが、Cは高校生の時のホームステー先のfamily nameらしい。具体的に聞いたのですがど忘れしてしまいました。
「原因解明へ」というのは若干違うような気がしますが、それはともかくとして
neprilysinによりアミロイドベータが分解されるという話。では
neprilysinの活性調節は?ということで続報。
Somatostatin regulates brain amyloid beta peptide Abeta42 through modulation of proteolytic degradation.Saito T et al. Nat Med. 2005 Apr;11(4):434-9.
加齢によりソマトスタチンが減少するらしいのだが、
neprilysinはソマトスタチンにより活性制御を受ける。ではソマトスタチンを増やせば良いのではということで薬を開発する(一概に増やせばいいのか、と言うとそうでも無い気がしますが。このへんのsenseがまだ無いので分かりません)。
FK962は旧藤沢薬品工業の薬、正確には薬の候補。作用としてはソマトスタチン遊離促進としかわからないので本当に
neprilysinをターゲットにしているのか否かは分からない(個人的にはそう解釈していましたが、どうも違うみたいです。海馬のシナプス可塑性への作用を狙ったものらしい)。
また、痴呆症だけでなく、cognitive enhancerとしても作用あり。
FK962, a novel enhancer of somatostatin release, exerts cognitive-enhancing actions in rats Tokita K et al. Eur J Pharmacol. 2005 Dec 19;527(1-3):111-20.
しかし、この薬候補、Phase IIでこけてしまった。
アステラス製薬、アルツハイマー型痴呆症治療薬「FK962」を開発中止結局有効性が認められなかったということらしい。なかなか上手く行かない。
- 2007/07/03(火) 22:40:27|
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アルツハイマー病アルツハイマー型痴呆(あるつはいまーがたちほう、Alzheimer's disease; AD)は、認知機能低下、人格の変化を主な症状とする痴呆性疾患の一種である。日本では、痴呆性疾患のうちでも脳血管性痴呆、レビー小体病と並んで最も多いタイプ
- 2007/10/04(木) 03:43:54 |
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