日々の戯言~研究とか薬とかST250とか~

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癌により鬱になることについて

Peripheral tumors induce depressive-like behaviors and cytokine production and alter hypothalamic-pituitary-adrenal axis regulation
Pyter LM, Pineros V, Galang JA, McClintock MK, Prendergast BJ.
2009 May 18. [Epub ahead of print]

 ちょっと話としては面白いな、と思った論文。本文は家からは読めないのでアブストのみを斜め読み。

 慢性疾患を抱えている人は感情障害をも有するという相関関係がある。しかし、その関係についての生物学的なメカニズムは分かっていない。筆者らはラットを癌にした(癌細胞を移植したのかな?)ところ、うつ傾向や不安様行動を示した。ラットの末梢組織および海馬におけるサイトカインを調べたところ、うつ傾向の行動を惹起することが知られている炎症性のサイトカインが癌細胞移植ラットで上昇していた。また、それらのラットではサイトカインシグナルを阻害するコルチコステロンが減少していた。また、海馬におけるグルココルチコイド受容体の発現量は上昇していた。
 これらの結果から、末梢に存在する腫瘍はそれだけで情動行動を変化させるのに十分である可能性が示唆された。グルココルチコイドに対する応答の低下が、腫瘍により誘導されたサイトカインの情動への作用に影響しているのかもしれない。

・ヘタクソな意訳でごめんなさい。
・なぜコルチコステロン量が減少するのかということについては不明。
・そもそもコルチコステロンが減少しているのは意味不明。HPA-axisの考え方で行くと、コルチコステロンはストレッサー存在下では上昇しているものだと理解していたのだが…。上記論文の結論からすると、コルチコステロンを投与すればサイトカインの作用も減弱し、うつ傾向の行動も見られなくなると思うのだが、そういう実験を行っているのかどうかはよく分からない。
・グルココルチコイド受容体の発現量上昇はsupersensitivityかな。
・でも、個人的にはラットの実験通りだけでは無いと思うのですよ、人間は。人間を特別扱いするのは良くないことかもしれませんが…。
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  1. 2009/05/26(火) 21:46:57|
  2. 論文
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サイエンスだけではダメらしい

 メルマガに登録している吉川医薬経済レポートから(『吉川医薬経済レポート[0903E2]:T-614の申請取り下げ』)。

 T-614という富山化学工業が創製した疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)について。なお、僕はリウマチについては素人です。
 これは1991年に臨床開発を開始し、03年に承認申請、そして今回(09年)の申請取り下げという経過を辿っているらしい。1991年に臨床試験を開始したということは、研究は1980年代半ば、もしくはそれよりも前ということになり、足かけ20年以上かかっていることになる。しかし、当時から現在までに関節リウマチの薬物治療は大きく変化したとのこと。当時はNSAIDSが治療の中心だったらしいが、リウマトレックスやレミケード、エンブレルなどの製品が出てきたことにより、DMARDは軽症などの、限られた場合によって使用されるようになってしまったらしい。研究・開発を始めたころには最先端であったであろうが、20年という年月を経て、すでに限定的な使われ方しかされないようになってしまったのだろう。関係者の苦労は計り知れない。
 現実的に20年も最先端であり続けることは難しいのだろうから、創薬のスピードを加速させることが重要なのだろうな。
 なお、リウマトレックスに関しては、アメリカで1988年に承認されているので、若干情報の収集も遅れてしまったという可能性も否定できないが。
  1. 2009/05/22(金) 20:56:11|
  2. 薬・製薬会社
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@羽幌町内

 なんだかテンションが上がらないので昔の写真から。2008/8/7、北海道ツーリングの時に通った国道232号線沿い、羽幌の電柱。オロロン鳥カワエエ(*´∀`)


  1. 2009/05/17(日) 23:12:23|
  2. その他
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東北大学での悲劇

 『2年連続論文戻され、東北大院生自殺「指導に重大過失」』(asahi.com)
 また、起こってはならないことが起こってしまった、という思いが拭えない。大学院時代に友人を失った経験がある。もちろん今となってはどういうことがあったのか知る術はないが。最も辛かったのはもちろん本人だろうが、遺族をはじめとして遺された人々も辛さを一生感じながら生きることになる。

『河北新報 東北のニュース/論文は審査に足る水準 院生自殺で東北大内部調査』
 思いつきで、指導教員の他に「副指導教員」とでもいうような制度があれば防げたかもしれないのに…と思ったのですが、どうやらそういう制度はあったみたいですね(理学研究科が06年度に導入した複数教員指導制も「十分に機能していなかった」という 河北新報)。そういう制度がありながら防げないというのは…残念、の一言しか絞りだせない。
 
  1. 2009/05/15(金) 21:53:43|
  2. 博士・ポスドク問題
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STさんは一年点検

 毎年4月に点検しているのだが、今年は
1. 前回の半年点検から500kmも走っていなかった(事故+寒かった)
2. 4月下旬~5月上旬に九州に行く
という理由で5月に点検、ちょうど丸三年ですな。

 昨年4月30日のツーリング後の走行距離が8993km、現在時点で19700kmちょっとなので、一年で1万kmちょっと乗った計算になります。11、12、1、2月で100kmも走っていない割には走ったな、というのが実感です。ここ一年でウィンカーを移したり、サイドバッグを取り付けたり、リアボックスを取り付けたりと大きく変化したような気もします。


 ST250@大阪南港です。もうなんだかぐちゃぐちゃで過積載も良いところですな。
 九州の阿蘇ライダーハウスで、ロングツーリングに250はツライでしょ?大型は楽だよ、と言われました。大型二輪免許はあるのであとは気持ちだけなのですが、乗り換えるつもりはさらさらないですなあ。この一年も安全運転で行きます。
  1. 2009/05/11(月) 22:41:59|
  2. ST250
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科学の不確実性

詳細は↓
『asahi.com(朝日新聞社):足利事件再審請求 再鑑定の結果「DNA不一致」 - 社会』
 夜のNHKニュースを見る限り、平成二年にDNA鑑定が行われた時の方法では、"800人に1人は同じDNA"と判断してしまう恐れがあるとのこと。映像を見る限り、当時のDNA検査はDNAに対して何かの処理(制限酵素?)を行い、電気泳動した時のバンドの位置で判断しているような印象を受けた。おそらく、衣服に付着していたDNAと受刑者のおそらく"同じ場所に出現した"ということだけが独り歩きしてしまったのだろう。日本の人口、もしくは事件が起こった栃木県の人口を考えても、かなりのfalse positiveが出てしまうことが容易に想像できる。当時の科学への信頼性や、他の状況証拠の有無などはよく分からないのだが、この程度の確率で間違いうる結果を基に有罪であると判断したのならば恐怖を覚える。
  1. 2009/05/08(金) 21:24:22|
  2. 戯言
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ただいま

 二週間以上も放置しておきながらただいまもへちまもないかもしれませんが…。予想された方もいらっしゃる方もいるかもしれませんが、ロングツーリングに行ってきました。有給などなどで少し多め+早めに休みを貰って、九州に行ってきました。
 つくば→大阪は陸路で、大阪→別府がフェリー、その後湯布院、やまなみハイウェイ、阿蘇、高千穂、日南フェニックスロード、都井岬、佐多岬、桜島、霧島、熊本市、雲仙、西海、平戸島、生月島、武雄、耶馬渓、ファームロード、やまなみハイウェイ、湯布院、別府と回りました。帰りも大阪から陸路でつくばまで、600kmちょっとですが12時間くらいかかりました。全体としては3000kmくらいかな。詳細は追々、明日から仕事に復帰です。


 その間にメールフォームからメッセージを頂きました@2009/05/01 00:50:31。以下はその方への私信です。
 
 メッセージありがとうございます。初めましてですが、実はブログ拝見していました。実際に出来ることはないかもしれませんが、陰ながら応援させていただきます。今後ともよろしくお願いします。
 
  1. 2009/05/06(水) 19:12:37|
  2. 日常@つくば
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ikettie

Author:ikettie

・博士号(薬学)取得後、とある製薬企業の研究者になりました。
・大学と企業の違いに戸惑いながら日々の思考の変化を追っています。
・コメントお待ちしております。
・初めての方はこちらへどうぞ(070824改編)
・検索エンジンから「ST250」でいらした方はこちらへどうぞ

・ツーリングの目次はこちらです。
・トップ画像の拡大写真はこちら。2010年5月3日@萩ユースホステルからの夕日です。夕日を見送るのが好きなので、良くツーリング先で夕日を見送っています。



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